箏曲家 伊藤 霞ストーリー
東京都に生まれる、9人兄弟の末っ子として育つ。幼い頃から大人しい性格、体育が苦手で花や植物が好きだった、クラブ活動も文科系に所属していた。幼い頃、従妹が習っていた琴に出会い、音の良さに感銘を覚え琴の魅力に取りつかれ、山田流の門をたたくこととなる。
旺盛な好奇心と生真面目な性格が箏の奏法、技法を探求した。箏の世界は深く、底知れない。その生き方は、やがて山田流を飛び出し、生田流の門を叩くこととなった。奏法や楽譜すら違う流派にも生来の性格が出て自分で研究うして現在のスタイルを確立した。そして箏の世界では珍しい山田流、生田流ともに教授となった。
数々のコンサートや招聘演奏、出演履歴は枚挙にいとまがない無い。レッスンやリハーサルでの厳しさや自分に対するストイックさと反比例するような、ステージでの笑顔や江戸っ子生まれの男前で気さくな性格は大きな魅力である。
天才型と言われるB型の性格そのもので、思い付きの行動力は相当なものである。高価な琴を鋸で真っ二つにしたり、立奏台(椅子に座って演奏する台)を持ち運びが簡単に出来るようにと、半分に切り、工作するなど女性にしては珍しい行動力も特筆ものである。
最近では古来の音に最新音響技術を取り入れ、若い人たちにも聴きやすい琴の世界を目指して日々精進している。また琴を広く普及するために、初心者でも琴に気軽に挑戦できるようにCD音源付きの楽譜の製作を始める。